寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

中学寺子屋 若干名募集 毎週水曜日16時50分から19時まで

中学寺子屋がオープンして、早1ヶ月。

 

どうやったら、勉強ができるようになるのか。ここにはポイントがあります。

せっかく覚えたのに、忘れた。テストになったら、書けなかった。誰にでも経験のあることです。これは、復習が自分のものになっていないからです。人は忘れるようにできています。忘れかけた時に、また取り組むことで記憶が強くなります。

 

こんな学び方も含めて、寺子屋では学んでいます。PDCAサイクルを使って学習の計画を自ら立て、振り返るのも特徴です。月一回には、ワクワクする生き方をしている人生の先輩をゲストにお呼びし、話を聴く機会もあります。

 

一回は130分の授業ですが、内訳を紹介します。

 

① サークルタイム (10分)

② 学習計画(20分)

③ 自立学習(勉強の時間)90分〜100分

 

寺子屋中学生の部は、個人塾のようなものだと思ってください。勉強はもちろんですが、これからの人生で役に立つ学び方も教えています。

 

自分でいうのもなんですが、めちゃくちゃいい雰囲気です。ボクも中学生ならこの空間で学びたいと思います。

 

現在は6名で行っています。あと、2名ほど余裕があります。一度、体験で参加してみるのも可能です。お気軽にご相談下さい。

中学寺子屋のチラシはこちら↓

f:id:iga-daisenji:20201002104157j:plain



 

f:id:iga-daisenji:20201002103941j:plain

中学寺子屋のチラシです。

 

 

 

 

 

 

 

学習を個別化するということ

一人一人、学び方も、学ぶペースも違う。

自ら何を学び、どのように学ぶのかを選択する。

学びは強制ではなく、自分がやりたいがスタート

 

こうやって書くと、そうだよなって思う。でも、これを実際に実践に落とし込むのはなかなか難しい。学習の個別化が難しいといわれる所以だ。

 

iwasen.hatenablog.com

 

岩瀬さんがいうように、個別化するだけでは不十分。そこにやりたいが原動力になる必要がある。

 

やりたいと思える学びが、そこにあること。これがまさに肝

 

寺子屋をしていて、ほんと思う。特に小学生。目的意識をもつことが大事だなぁ。

ピタゴラスイッチ作り

寺子屋の今のプロジェクトはピタゴラスイッチ作り!!

これは、ボクが6年生を担任をしていた時に、理科でやっていた学習です。それと、生活科のおもちゃカンパニーの学習を混ぜています。

風越学園の岩瀬さんの実践も参考にしています。

iwasen.hatenablog.com

子ども達には試行錯誤しながら学んでほしいですが、それと同時に今回のテーマは『重力』

 

遊びを通して重力の概念を獲得できるといいなー。今週は、ピタゴラスイッチの導入、youtube見たり、DVD見たり。

 

ちょっとだけやってみたら、一瞬で没頭。なかなか帰る時間になっても帰りません。

 

今は保護者の方にも協力してもらって材料集め。とにかく大量にあるといいなって思います。寺子屋のレイアウトも考えていきます。材料コーナーと道具コーナーを作ろうと思います。

 

こういう作る系は、レイアウトめっちゃ大事。使いやすいだけでなく、動線を考えて自然と関わり合いが生まれるように考えていきます。

 

 

 

デザイン思考で小さな一歩を

平日寺子屋始まっています。

 

月曜日(小学生の部)9名

 

水曜日(中学生の部)7名

 

金曜日(小学生の部)10名

 

全部足すと26名。これだけ集まってくれていることに驚きと感謝です。一番最初は、6月にした「お寺で遊ぼう」の企画がスタートです。

iga-daisenji.hatenablog.com

最初は友人家族3組が滋賀から、大阪から来てくれました。小さな一歩だったけど、踏み出したことで、動き始めました。何かをする前は、どうなるのか、うまくいくのか不安になってしまいます。ボクもそうだし、これからもきっとそう。

 

そんな時に役に立ったのがデザイン思考です。デザイン思考というのは、簡単にいうと、何かを企画する時、熟慮して熟慮してから企画を作るのではなく、とりあえずさっと企画を作って、みんなから意見をもらう考え方です。

 6月のお寺で遊ぼうは、特に周知もせず、友人にだけ伝えました。

7月は友人が広めてくれました。

8月の夏の寺子屋は、近所の人たちに一軒一軒、挨拶を兼ねてチラシを配りました。うれしいのは、そのお宅が、昔の友人の家だったり、祖母がしていた寺子屋に来てくれた人だったり、話が弾みます。再会しただけでホッとしました。

 

夏の寺子屋は計16名。近所の人や、友人や、その友人でした。小さな人のつながりが、つながっていく。すごくうれしいことです。

 

小さな一歩があるから、その足跡を見つけてくれる人がいます。でも、その一歩って不安。めっちゃ分かります。だから、ほんと小さな一歩でいいんだなぁと思います。

 

デザイン思考は、それを後押ししてくれます。

 

 

平日寺子屋始めます

平日の月曜日・金曜日17:00から18:40で寺子屋を始めます。両日、10名の募集です。うれしいことに、ほぼ埋まりました。あと数席空いていますので、ご興味のある方はお早めに!!

 

 

 

f:id:iga-daisenji:20200822090916j:plain

f:id:iga-daisenji:20200822090935j:plain

 

夏の寺子屋終了!! 感謝!!

夏の寺子屋に参加することを後押ししてくださった、保護者のみなさまありがとうございました!


「友達が増えたよ。」「べんきょうも楽しくできた。」「本作りをがんばったよ。」「先生といっし ょにべんきょうできてよかった」「九九ができるようになったよ」「知らない人でもしゃべれるよ うになったよ。」「作家の時間もマイタイムも集中できて、家でも集中できるようになったよ」「何 が苦手で何が得意かをたくさん考えた。」「自分で何を学ぶかを先生といっしょに考えれた。」「作 家めっちゃ楽しい!」子ども達に最後に書いてもらった振りの一文です。


子ども達は、一人一人自分の成長を実感しているんだなぁと思います。いかに、子ども達の日 常に生かせること、これからの人生を支える体験をつくることができるのか考えた 5 日間でし た。

 

僕自身、学校以外でこれだけ子ども達と関わるのは初めての体験でした。でも、学校も寺子 屋も同じだなと思うのは、「子どもには力がある。自ら育つことができる。」ということでした。 この 5 日間でも大きく成長しています。これは、子ども自身の力です。その子が仲間と共に、自 ら歩んだ結果だと思っています。


寺子屋 大仙寺は、塾でもあり、学校でもある不思議な場所かもしれません。でも、そこには 確かな学びがあり、喜びがある。そんな場所を作っていきたいと思います。

 

実際にやってみて、 もっとこうしたらよかったなぁと思うこともありました。例えば、マイタイムでは、もっと自分 の苦手なことに向き合う時間を設けた方が子ども達はさらに成長すると感じました。ちょっと 頑張れば乗り越えられる課題で、自信をつけていくことが大事だと思います。これは、人によっ て課題が変わるということです。4 年生だから 4 年生の勉強をするというのではなく、その子の 今の力を現実的に見つめることが大事です。場合によっては、算数のかけ算は 2 年生からやり 直したほうがよいかもしれないし、5 年生の勉強にチャレンジした方がよいかもしれない。その 子によって違います。やり直すことも、ジャンプして先の勉強をすることだって、何も変なこと じゃないのです。分かったふりをして、やり過ごしたり、分からないから、もうやらないとあき らめるのではなく、やり直したり先に進んだりして、自分の学びを作っていけばいいんだと思い ます。何回でもやり直しがきくのが人生です。あきらめず前を向く。それには、仲間の力も必要 ですね。みんな、いい仲間に囲まれて学んだ 5 日間だったと思います。子ども達は、やり直した り、前へ進んだりしてもいいんだということを実感することができたでしょう。一人一人の成長 を応援してくれる励ましてくれる友達の良さも実感したことと思います。


5 日間ですが、関わった子ども達は、大切な教え子であり、友人であり仲間です。何かうれし いことや、困ったことがあればいつでも気軽に連絡してください。お力になれること、サポート できることがあれば、この子達のために汗を流したいと思います。そして、それは私達の喜びです。地域の中で子どもを育てたい。そう願っています。

 

f:id:iga-daisenji:20200822090752j:plain

 

夏の寺子屋4日目

ある保護者の方から、こんなLineをもらいました。「スキップしながら寺子屋向かっている子がいたよー。」楽しみに来てくれることが何より嬉しいです。今日もしっかり学んでいました。マイタイムや作家の時間での、静けさは素晴らしいです。それぞれが、自分の課題に向き合っていきます。分からないところは教えながら取り組んでいます。

 

今日は子ども達にこんな話をしました。

 

真ん中の円はコンフォートゾーン。安心安全の場所。ここにいるとホッとする。二つ目の円はストレッチゾーン。少しストレスがかかるけど乗り越えられる場所。人はこのコンフォートゾーンからストレッチゾーンに出るときに成長する。学習でいえば、少し頑張ったらできるぐらいの課題を設定すると、成長につながる。一番、外はパニックゾーン。これは課題が難しすぎて成長は生まれない。

 

f:id:iga-daisenji:20200822085659p:plain

立教大学 中原淳先生のホームページより

NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 快適空間、背伸び空間、混乱空間・・・あなたが今立っているのはどの空間?:学びとリスクの微妙な関係

 

子ども達は、今日の課題を選ぶときに、このことを頭にいれてチャレンジしていました。一人一人学ぶスピードも課題も違います。大事なのは、本人が自覚し何をしたらよいか考えること、そして共に協力しながら学ぶこと。これは、今だけでなくこれから生きていく中でも大切なスキルになると考えています。

 

夏の寺子屋で、たった4日間ですが、子どもの成長をとても感じます。これは、子ども達が自己選択し、友達と教え合うことで共に成長しているからだと思うのです。時代は大きく変わっています。子ども達の取り巻く環境も違います。当然、今の子ども達への教育も変化せざるを得ません。変化が激しい時代だからこそ、自ら選び、考え、仲間と知恵を出し合い、生き生きと前へ進んでほしいです。関わった子ども達が幸せに生きていくこと。それを後押ししたい!

長くなりましたwww書いているうちに熱くなってしまいました。いや、ほんと全ての子が生き生きと希望をもって成長してほしいんですよね。苦手なこともあれば、得意なこともある。みんなそう。苦手があるからダメなんじゃない。自分のペースで学んでいい。大事なことは、一歩ずつ前へ進むこと。そんなことを思います。また、熱くなってしまいました・・・

f:id:iga-daisenji:20200822090136j:plain