寺子屋サポーター
寺子屋の授業やプロジェクトをサポートしてくれているのが、寺子屋サポーターです。
ボクの相談にのってくれたり、子ども達にワークショップをしてくれたり、頼りになる先輩であり仲間です。
これまで、千葉大学の首藤久義さんと、横浜国大の石田喜美さんの二人にお願いしてきました。
首藤さんは、ボクが教員時代に本を読み感銘し、すぐに連絡をさせていただき、千葉の自宅まで押しかけたことが付き合いの始まりです。
「育つのは子ども」
ボクの教育者としての信念を育ててくれた恩師です。今も、毎月2回、読書会をしています。
首藤さんの著書は教員は必読です。
喜美さんは、ボクが横浜の先生達としていた学習サークルのイベントに、参加者としていらっしゃっていたことが出会いの始まりです。
それからも、勤務していた学校に授業を見にきてくれたり、喜美さんの大学の学生をうちの学校で受け入れたりと仲良くさせていただいていました。
何より、ボクにはない独特の感性で、子ども達と関わってくれるのが嬉しくて嬉しくて。
思い出の一番は、お声かけいただいて学会で発表させていただいたことです。詳しくは、こちら。
喜美さんからたくさんの智慧をいただいています。
そして、今年に入り三人目の寺子屋サポーターが増えました!!一緒に活動したいと思わせてくれる仲間です。
同じ伊賀市に住むフードコーディネーターの、なかともみさんです。
インスタをフォローしてくださっていて、寺子屋の活動に興味を持ってくれていたようです。ともみさんの妹とボクが知り合いだったこともあり、お会いすることに。
自分の言葉で食のことを語られる姿に、ビビッときました。
11月の南無フェスでは、子ども達と豚汁やサラダを作ってくれました。学校の調理実習が無い子ども達にとっては貴重な経験になりました。みんなで食べるのも最高でした。
これから寺子屋サポーターのみなさんと、どんなことが生まれるか楽しみです。
死の体験旅行を開催しました。
死の体験旅行を開催しました。
死の体験旅行は、病気になり死に向かっていく主人公の物語に自分を重ねながら、人生の取捨選択を経験するワークショップです。
気づけば、大仙寺で行うのも5回目です。今回は全員が県外からの参加でした。新しいご縁をいただけることが嬉しいです。
おそらく伊賀に来ることが初めての方もいるでしょう。ちょっとした伊賀の銘菓をお土産にお渡ししました。美味しくいただいてくれていたらいいな。
今回も開催して良かったと思いました。終わってから握手をしてくれる方もいました。
これはボクがすごいのでしょうか?全く違いますね。2時間のワークショップの中で、自分なりの気づきを得ることができた参加者の方が素晴らしいんです。
死について真面目に考えてみることで、自分が大事にしたいことが明確になってくる。死の体験旅行を体験された方の多くがおっしゃることです。
「ぞうさん」などの歌謡曲で知られる、まどみちおがこんなことをおっしゃっています。
「一日、一日、朝目が覚めて夜眠る。この繰り返しが人生あるが、これは毎日毎日、死ぬ練習をしているに違いない。」
若い時、元気な時、僕たちは自分のいのちが無条件で続いていくと思うものです。ボクもそうです。明日いのちが無くなるなんて思っていません。
それが普通の感覚でしょう。でも、ボク達のいのちはシャボン玉のようにいつ消えるか分からない脆さを抱えていることも知っています。
だからこそ、一日一生、今日が一日が自分の一生という気持ちを忘れずにいたいと思うのです。
今日が最後のいのちある日だとしたら、何をするのでしょう。
今回の死の体験旅行でも、参加者の大切な人生に触れることができました。ボクは毎日、出会った方々の幸せを祈っています。
大切な人たちが、また一人増えました。
コピーライティング講座
12月5日(日)に、コピーライターの坂口健一郎さん(通称:フンコロさん)と子ども達で、南無フェスのコピーを考えました。
小学2年生から中学1年生まで幅広い子ども達が参加しました。
「コピーライティングって何だろう?」と思っていた子ども達も、講座が終わった時には、キッズコピーライターになっていました。
「頭使いすぎてお腹すいたー。」こんな感想からも子ども達が学びを深めている様子が分かります。
フンコロさんの講座はこんな感じで進めていただきました。
① フンコロさんの自己紹介
② コピーライティングって何?
③ 南無フェスのコピーを3ステップで作ってみよう!
坂口さんがどうして「フンコロ」って名乗るのか。一気に子ども達が惹きつけられます。子ども達の緊張もほぐれます。
次に、いくつかの有名なコピーを提示してもらいながら、コピーライティングのイメージを膨らませていきました。例があるととっても分かりやすいですね!
そして、いよいよ南無フェスのコピーライティング!!
南無フェスは、毎月、お寺でしている縁日のことです。寺子屋の子達が企画・運営しています。
南無フェスのうりや、他のお祭りの違いなどを話し合いながら、伝えたいことをブラッシュアップしていきました。
できたコピーがこちら!!
・子ども達がメインのお祭りへようこそ
・安くておいしい大仙寺のお祭りへ
・元気いっぱいオリジナル店〜大仙寺のお祭りへ〜
どれも素敵です!!次は、このコピーをもとにポスターを作ります。企画・運営・広報まで子ども達でやるから盛り上がるんですよね。荒削りでいい。そう思うのです。
フンコロさん、子ども達、素敵な学びをありがとう。
寺子屋の子ども達と、南無フェス開催!!
そんな時に、食をテーマに「自然や人のつながり」を取り戻していく活動をされている中智美さんに出会いました。
死の体験旅行®︎とは
大仙寺でも定期開催されている「死の体験旅行®︎」とは、どんなワークショップなのでしょうか?
「死の体験旅行®︎」の原型は欧米のホスピスで生まれました。死に向かう患者の気持ちを理解するために、医療従事者向けに開発されたワークショップです。
一般の人も受講できるように、日本の僧侶や医療関係者が「死の体験旅行®︎」を開発しました。
「死の体験旅行®︎」では、擬似的に死を体験します。といっても、棺桶に入るとかそういう類のものではありません。
病気になり死に向かっていく主人公の物語に、自分自身を重ねていくのです。
死に向かっていく中での、いくつもの別れを体験します。
参加された方の多くは、涙を流します。
そして、今の自分にとって大切なことや人に気づいていきます。
ワークの後は、参加者で今の気持ちを共有します。
この時間が、さらに自分の死生観を深めてくれます。参加者の心に触れ、とても温かく穏やかな時間が流れます。
死を見つめることで、よりよく生きたいと願う自分に出会えます。
非日常の空間で、日常を俯瞰して見る、そんなイメージでしょうか。
あなたも「死の体験旅行®︎」に参加してみませんか?
大人の背中 vol.11 自分の模様を作ろう ~寺中有希さんと~
寺子屋中学では、いろんな分野で活躍する大人と出会う時間があります。
その名も、『大人の背中』今回は、イラストレーターでもある寺中有希さんです。昨年に引き続き2回目のワークショップです。有希さんの、人柄、ファシリテーション、イラスト、全てのファンです。お寺の絵も描いていただいてます。
今回のワークショップは、『自分の模様を作ろう』です。
勉強、部活、家族、友達のことなど、悩みも多い中学生。自分作りの大切な時期を過ごしています。
いつも子ども達に話すのは、「自分で考えること。自分で決めること。可能性を疑わないこと。」
一人一人は天才として生まれてきている。でも、いつの間にか、これはできない、できそうもないとセーブをかけがち。
時代は、大きく変わっています。チャンスもたくさんあるのが今の時代。チャレンジしないと何も与えてくれない時代。厳しくも可能性に溢れた時代だともいえます。
自分のやりたいこと、できることを探し信じ続けてほしい。そのためには、日頃から自分で考え、自分で決めることを練習していく必要があるのではないでしょうか。
有希さんとのワークショップは、自己決定の連続でした。
最初は、しるらないカードで、今の気持ちに合うカードを選びます。部活で悩んでいるからぐるぐるのカードを選ぶ子、家で一人でいる時の気持ちを選ぶ子、それぞれにしっかりとした理由があります。
たどたどしくも、自分の感情を言葉で表現する姿。自分の内面にアクセスしていることがよく伝わりました。こうやって自分が作られていく。そう感じました。
いよいよメインワーク。有希さんが作ってくれたスタンプで、自分の模様を作っていきます。
スタンプだから、上手い下手を気にしなくていい。人と比べることから解放されている時間です。子ども達の心が表現されているように感じます。
最後は、それぞれの作品を見合って分かち合う時間
ワーク終了後の晴れやかな子ども達の姿が印象的でした。
中間テストが終わった、このタイミングで有希さんのワークをしたのが良かったとボクは感じました。
自分と向き合うからこそ、遊びも勉強も部活も充実させることができると思います。うまくいくことも、いかないこともあるでしょう。そこから何を学ぶのか。育つのは自分自身。育とうとする子ども達の芽を大切にしてあげたい。
そんな時間でした。有希さんありがとう。