寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

寺子屋 秋のプロジェクト〜肝試し編〜

お墓ってなんだか夜は怖い・・・ボクは僧侶だけど、小さい頃は怖かったなぁ。とはいえ、仏教では生まれることも死ぬことも、同じ永遠のいのちのはたらきなんですよね。そういう意味では、お墓っていのちの集まり。温かい場所ともいえます。

 

さてさて、それはさておき。寺子屋小学生の部では、秋の夜に肝試しをするべくプロジェクトをスタートさせました。プロジェクトの肝はなんといっても目的。プロジェクト学習の大御所、キルパトリックはそれを「whole hearted purpose」と呼びました。訳すと、全身全霊で取り組むべき目的という意味になります。つまり、思わずやりたくなるような目的をプロジェクトの真ん中に置くということです。

 

今回であれば、「お化け屋敷を作ろう!」が目的になります。学校の中で、お化け屋敷を作る実践は何度かしてきました。2年生の生活科でも6年生の特別活動でも。それはそれは、夢中になります。懐かしいなぁ。

 

このプロジェクトを学びへと高めていく素案を作るのが、ボクの役割です。

寺子屋は言語の学びが中心ですので、こんなことを考えています。初回に子ども達から出てきたアイデアです。

 

□招待状を書こう(全員)

□お化け屋敷の設定の物語を書こう

□オリジナルポスターを描こう

□クイズラリーのカードを作ろう

□クイズを作ろう

 

十分に言語の学習になる材料が揃っているなぁと思います。招待状にしても、保護者の方に来て欲しいから、何をどう書くのかが明確になります。必然的に必要な事柄が盛り込まれるはず。

 

こういったプロジェクト学習の時の、ボクの役割は、簡単な見本を作ることです。例えば、招待状にしても、いくつかの見本を作ります。その際、すごい仕上がりのものでなくてもいい。子どもからツッコミが入るぐらいのものです。すごいものを作ると、それに引っ張られてしまいます。どうしてもすごい見本を見せたいなら、たくさん種類が異なったものを作って提示するといいと思います。

 

今回のプロジェクトでは、お墓の見取り図は子ども達に渡そうと思っています。時間があれば、それも子ども達が作るのがいいですが、今回は時短のため作ります。

 

また、ザッとお墓を歩きながら、どこがポイントになりそうなのか、みんなで散歩するのもボクの役割です。とにかく、イメージを膨らませることを手助けします。そこまで、できれば後は動き出すでしょう。

 

今回のボクの準備物

□紙 □マジック □地図 □懐中電灯 □ホワイトボード □ホワイトボードペン □クイズラリー見本 □招待状見本 □ポスター見本 □受付机 □スタンプ □マグネット □模造紙

 

こんな感じで、下準備をしておきます。後は、必要に応じて子どもが教えてくれると思います。今回は話し合いながら進めることが多いので、ちょんせいこさんの、ホワイトボードミーティングの手法を使って話し合いをします。

wbmf.info

 

話し合いを視覚化していきます。子ども達でも十分できるようになります。こうなると、ぐっと話し合いが深まるんですよね。

この本めっちゃいいです。愛用していました。 本もいいですが、実際にせいこさんの講座を受けてみるとその良さが体感できます。また、行きたいなぁ。

 

下準備をして、後は手放す。そんなことを大事にしたいと思っています。そして、子ども達の様子を記録すること。これも大事にしていこうと思います。

 

楽しみです。

 

寺子屋小学生の部に、ご興味のある方は、こちらに詳しく書いてありますのでご連絡下さい。

www.iga-daisenji.org