大人の背中vol.7 〜NGO One Love ルダジングワ真美さん〜
中学生の寺子屋では、子どもたちの世界の可能性をどんどん広がることを期待して、日本や世界で活躍する大人の方をゲストにお招きし、学ぶ時間があります。それが大人の背中です。
今回のゲストは、ルワンダで義足を作り無償提供を行うNGOワンラブのルダジングワ真美さんに来ていただきました。
ルワンダには1994年に起きた大虐殺で、多くの人が亡くなり、多くの人が手足を失うという悲しい過去があります。
大虐殺後、旦那さんのガテラさんと共に、義足作りをコツコツと続けている方です。その歩みは記事にもまとめられてます。
真美さんとの出会いは偶然でした。当時、横浜で5年生の担任をしていたぼくは、英語の授業に留学生を招待しようと考えていました。
たまたま、留学生センターで紹介していただいた青年が、エメリーさんというルワンダの青年でした。
留学の目的は、義足作り。
どういうこと?って思いました。エメリーさんと関わっていく中で、彼を日本の派遣したNGO団体ワンラブを知り、真美さんとも出会いました。
その年は、エメリーさんとの交流をきっかけにルワンダについて学ぶ一年間でした。最後には、ガテラさんも真美さんも学校に来てくれました。懐かしいです。
そのご縁から、その後も繋がらせていただいています。
真美さんの飾らない人柄や、地に足のついた活動を寺子屋の子ども達に紹介したかったのです。そこで今回お願いすると快諾でした。
僕自身も青年海外協力隊に参加していたので、国際協力の世界で生きる人に出会うことがたくさんありました。
いろんな人がいました。僕が惹かれるのは、大きな国際協力機関でバリバリ頑張る人よりも、お金はないけどその地に根ざし苦楽と共に生きる草の根の方達でした。
真美さんは、今の時代では少なくなった草の根の活動を長くしてきた方です。
子ども達には、視野を広く持ってほしいと思っています。
視野を広く持つとは、世界に出ないとダメだということではありません。
自分とは違う価値観、違う景色を見て生きる人に出会い、自分自身の価値観が揺さぶられ広がっていくということだと思っています。
人はちょっとしたきっかけで大きく人生が動くこと、地道に打ち込むことを続ければ世界が開いていくことを感じて欲しいのです。
今回は真美さんの話を聞く前に、真美さんがテレビに出ていた番組を見て予習しました。
そこで出た子ども達の質問は、
義足を作るときに、どんなことを思っていますか?
義足を渡すときの気持ち。
簡単な日常会話を教えてください。
一つの義足はいくらですか?
どれだけの人が関わりますか?
お父さんに会えるとしたら何を伝えたいですか?
The日本料理というと何が食べたいですか?
ルワンダに初めて行ったとき、どんな気持ちですか?
義足・義手を作るのに、そうぜい何人の人で作っていますか?
ルワンダで義足・義手を作っている時、ルワンダの人たちはどんな目でみていましたか?
当日は保護者の方も参加してくれました。
初めての海外とのオンライン。まず、それにみんなドキドキしていました。
子ども達は、じっくりじっくり真美さんの話を聞いていました。何を感じたのでしょうか。
人によって感じ方は違います。
でも何かのカケラが子ども達の心の中に残れば良いと思っています。
そのカケラがみんなの人生を後押しすることがあるかもしれません。
大人の背中では、いろんな大人に出会います。そういった出会いの中から、刺激を受け成長してほしいと思っています。
育つのは子ども
僕ら大人はそれを後押しする出会いや環境を整えることが仕事だと思うのです。
真美さん、みんなありがとう。