寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

本の紹介 お坊さんの100冊

本の紹介「お坊さんの100冊」

モノの見方を変えてくれるのは、いつも本でした。面白かった本、役に立った本、自分を見つめ直させてくれる本、いろいろです。そんな本を、ぼちぼち紹介していきます。

 

No.13

・ワークショップ作りを学ぶ入門書・

ワークショップとは、参加者の創造性を最大限に発揮できる場づくりのこと。プログラムの作り方から、参加者とどのように関わるかまで幅広く記載されている一冊。ワークショップに興味がある人にはぜひ手に取ってもらいたい。

No.12

・子どもと一緒に成長する学級づくりの決定版・

先生が引っ張るのではなく、一緒に歩む学級作りを学べる一冊。ボクはすでにこの本は5冊目です。理由は人にあげたり、読みすぎてボロボロになったりしたからです。それほど、素晴らしい一冊。人生が変わった本だなぁ。

 

No.11

・子どもと子どもをつなぐアクティビティのバイブル・

子どもと子どもをつなぐアクティビティのバイブル!身体を動かすものから、課題解決して力を養うものまで、バラエティに富んだアクティビティが紹介されている。写真付きでとても分かりやすい。なぜこのアクティビティをするのかもよく分かる。子どもに関わる仕事の方には必須の一冊。

 

No.10

・あなたは独りでないことを教えてくれる一冊・

全ての人がいつか亡くなる。その時に、何を思うのか。そして、側にいる人ができることは何か。亡くなる前に訪れる、「なかよしタイム」。あなたがいてくれて良かった。私たちはしっかり生きていくから。愛をしっかり伝えること。いつ死が訪れるか分からない。死生観を鍛えておくことは、今を生きることにつながる。そう感じる。

 

No.9

・自分も地球の一部だと教えてくれた一冊・

都会の暮らしを離れ、農的な生き方を実践する加藤さんの記録。家を建てる、農業をする、経験の無いことを探究心と仲間との協働で乗り越えている姿がかっこいい!!「情熱を傾けられる仕事しかしない!」「お金のために自分の時間を売るような仕事はしたくない。」心に刺さる。

No.8

・祈りの時間をくれた一冊・

カトリックシスターと、臨済宗僧侶のエッセイ集。祈りは、独りよがりに生きてしまうボクを立ち止まらせる。毎朝、自分の幸せ、あの人の幸せ、生きとし生けるものへの幸せを祈る。こんな何気ない日常に感謝の祈りも捧げる。広い世界で、自分のことを祈ってくれている人がいる有り難さ。僕たちのいのちは深いところでつながっていると感じる。いのちは、自分では作り出せない。自分を超えた計らいの中で、今、できることを精一杯すること。幸せへの近道だ。

 

No.7

・生きる力が湧いてくる一冊・

聖心会シスターの鈴木秀子さんの生きるヒントが散りばめられた一冊。鈴木秀子さんを知ったのは傾聴について学んでいる時のことだった。彼女のあるがままを生きる姿に感銘を受ける。キリスト教も仏教も、根本的には自分自身をじっくり見つめるという点では同じなんだと感じる。あまりにも素敵な本なので、気になった言葉を備忘録として記しておこう。

 

iga-daisenji.hatenablog.com

No.6

・子どもに仏教を伝えるときに役に立つ1冊・

身近に仏教はあっても、なかなか分からないのが仏教。僧侶と子どもたちのやりとりで学ぶ仏教入門書の一冊。著者の釈先生は、日本を代表する仏教学者の一人。ボク自身も知らないことばかりだった。状態が変わるときには、宗教儀礼をしてきた日本人。例えば、七五三、結婚式、お通夜、葬儀などがあげられる。非日常の場では、全員が同じ方向を向くことが大事だというのはなるほどと思った。葬儀であれば、喪に服す服装にし、亡くなった人を悲しみ、その人の生きた人生に想いを馳せる。宗教儀礼ネアンデルタール人の時代から続く、人間が人間たる行いの一つだ。目に見えないものを信じる心。今の時代に必要なことではないだろうか。

No.5

・ボクの師匠の、育つのは子ども教育論・

子どもは自ら学ぶから育つ。やりたい、やってみたいがある目的のある活動があれば、子どもは学び出す。教える、教え込むという教育とは一線を画す教育論。寺子屋で大事にしていることそのもの。子どもは目的のある活動を前にすると、達成したいがために、調べ、試行し、修正していく。それこそが学びの営み。今流行りのPBLの元である、キルパトリックのプロジェクト学習がベース。プロジェクト学習に取り組みたい教育者は必読!

 

 

No.4 

・アナログなプレゼン方法であえて勝負・

これまた日本を代表するファシリテーターの川嶋直さんの一冊。川嶋さんは世界的な環境会議なども企画運営する会議やプレゼンのスペシャリスト。そんなすごい人なのに、お会いするとものすごく謙虚で温和な方。そんな川嶋さんらしいプレゼン方法。その名もKP法(紙芝居プレゼンテーション)A4の紙に伝えたいことを短く書き、順番にそれを見せていくことでプレゼンにしていく。デジタル全盛期と対局したアナログなやり方。しかしながら、紙には短いパワーワードしか書けないから、おのずとプレゼンがシンプルで分かりやすくなる。オンラインでも使える素晴らしい方法だ。

 

No.3

・オンラインで子どもを笑顔にする遊びが満載・

日本を代表するファシリテーターの青木将幸さんの一冊。オンラインワーク授業などで、参加者が思わず笑顔になってしまうアクティビティが多数紹介されている。徹底してオンライン授業を分析した青木さんならではのアクティビティの数々。実際にオンライン寺子屋でも、この本のアクティビティをたくさんしました。笑顔になるから関係性がよくなり、学びが促進されますね。アクティビティのやり方だけでなく、どのように説明するかなども分かり、オンラインで悩む人にはぜひ手に取ってほしい一冊。

 

No.2

・複数の言語が組み合わさるルーツ探しの物語・

少女が流れ着いた島は、女性が歴史を握る不思議な島だった。流れ着いた少女と、島の少女の交流と成長の物語。この小説で考えさせられたことは、祈るということの意味。祈りの先には何もないことを知る彼女たちは、それでも祈り続ける。なぜ祈るのか?他言語、異文化理解、同性愛など、いろんな切り口で読むことのできる一冊。台湾出身の作者の美しい日本語も素晴らしい。

 

No.1

・感謝の気持ちをもつことを学んだ一冊・

名将 野村克也さんの、選手との向き合い方が書かれている一冊。「世のため人のために、一生懸命になるんだ、それが結果的には全部自分に返ってくるんだ。」この言葉、ついつい忘れがちになる。目立ちたい、かっこよく見られたいって思ってしまうけど、我慢する、考え抜くという下積みがなければ、結局、かっこよくない。野村さんの言葉が、心を揺さぶります。一つ一つの縁に感謝し、こつこつ地道にやっていくこと。今の時代に足りないことかもしれません。