死の体験旅行を開催しました。
死の体験旅行は、病気になり死に向かっていく主人公の物語に自分を重ねながら、人生の取捨選択を経験するワークショップです。
気づけば、大仙寺で行うのも5回目です。今回は全員が県外からの参加でした。新しいご縁をいただけることが嬉しいです。
おそらく伊賀に来ることが初めての方もいるでしょう。ちょっとした伊賀の銘菓をお土産にお渡ししました。美味しくいただいてくれていたらいいな。
今回も開催して良かったと思いました。終わってから握手をしてくれる方もいました。
これはボクがすごいのでしょうか?全く違いますね。2時間のワークショップの中で、自分なりの気づきを得ることができた参加者の方が素晴らしいんです。
死について真面目に考えてみることで、自分が大事にしたいことが明確になってくる。死の体験旅行を体験された方の多くがおっしゃることです。
「ぞうさん」などの歌謡曲で知られる、まどみちおがこんなことをおっしゃっています。
「一日、一日、朝目が覚めて夜眠る。この繰り返しが人生あるが、これは毎日毎日、死ぬ練習をしているに違いない。」
若い時、元気な時、僕たちは自分のいのちが無条件で続いていくと思うものです。ボクもそうです。明日いのちが無くなるなんて思っていません。
それが普通の感覚でしょう。でも、ボク達のいのちはシャボン玉のようにいつ消えるか分からない脆さを抱えていることも知っています。
だからこそ、一日一生、今日が一日が自分の一生という気持ちを忘れずにいたいと思うのです。
今日が最後のいのちある日だとしたら、何をするのでしょう。
今回の死の体験旅行でも、参加者の大切な人生に触れることができました。ボクは毎日、出会った方々の幸せを祈っています。
大切な人たちが、また一人増えました。