学力をつけるということ
学力をどうつけるのか。今も昔も話題に上がることです。
中学であれば、学力を高めていくことが、受験に直結します。
自分の目標に合わせて、どれぐらいの学力が必要なのか、そのために何をしなければいけないのか考え実践することは、中学生にとって大切です。
中学のことはまた、違う機会で書くとして、今回は小学生の学力について書きます。
「先生は、できた、できないで、みんなのことを褒めたりはしないよ。そうじゃなくてね、その子が成長しているかどうかが大事だと思うから。」
教員時代、必ず4月の最初に子ども達に話していました。というのは、一人一人違うからです。当然、性格が違うように学力だって違います。それをみんな一緒のように考えてしまうと、その子の成長の芽を摘んでしまうと考えていました。
子ども同士を比べるのではなく、その子がいかに成長しているか、そのことに目を向けたいと思っていました。
自分ができるようになった実感をもつこと。そして、基礎学力が高められること。勉強面に関しては、そのことを大事にしていました。
小学校から中学校につながる学力としては、大きく分けて二つがあります。
それは、漢字と計算です。
ここさえ高めておけば、中学に必ず活かせられます。
小学生の勉強の仕方も、基本は学校の授業・課題をしっかりやることです。中学も同じです。中学の場合は、受験に向けて学校も考えてくれているので、学校の課題を繰り返しやるのが一番力がつきます。
小学校の場合は、余裕があれば基礎学力を高めることをプラスしても良いかもしれません。
オススメは二つです。百ます計算と、漢字学習です。
立命館大学の陰山英男さんの学習法が、学力を高めるにはとても良いと思います。
なぜか?
それは、他者と比べるのではなく、自分の成長にフォーカスしているのと、負担なくできるからです。集中して短い時間で取り組むから、力がつくし、継続できます。
いろんな問題をするよりも、同じ問題を何度もする方が力がつくという脳科学の知見が詰まっています。
脳の仕組みとして、忘れるということがあります。エビングハウスの忘却曲線という理論が有名です。これは、人は忘れてしまうことを理論的に説明したものです。
だから、忘れそうになったらもう一度覚えることが大事です。つまり反復するということです。反復は結構大変です。だから、短い時間で集中するのが良いといわれます。
百ます計算は、2週間同じ問題をします。時間も測るので、どんどん早くなっていくことが実感できます。