寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

寺子屋の新年度

寺子屋も新年度が始まりました。

6年生が17人も卒業し、人数が少なくなることを危惧してましたが、ありがたいことに、ほぼ満員御礼となりました。

低学年の子達も増えて、なんだかほのぼのしています。

かわいいに尽きる。

小学生の寺子屋で、この時期、話すことは、次の2つです。

「楽しく、真剣に」
「全員とは親友にはなれないけど、一緒に活動できる仲間であろう。」

話すこと以上に大事にしているのは、それを遊びや学習を通して、体感すること。

だから、仲間づくりの遊びを多めにプログラムを構成しています。読み聞かせも大事な時間です。

僕が伝えたいことは、自然と子ども達が言葉にしてくれるものです。

中学の寺子屋は、水曜日に加えて、金曜日の夜のクラスもスタートさせました。卒業したほとんどの6年生が、そのまま参加してくれています。

ずっと仲良くしてきた子達ですから、中学に入り、なんだか大きくなっている姿に感動してしまいます。

中学生にとって、勉強についていけること、高校受験はとても大事だと実感しています。

中学の寺子屋の機能は、学習塾です。そう言い切るようにしています。

勉強の悩みが不登校だったり、自死の原因の一つになったりすることを知っているからです。だから、勉強が分かるように、授業についていけるように、みんなでワイワイしながら向き合っています。

勉強の悩みや喜びを、分かち合える仲間がいるのが、寺子屋の強みです。

ここでも関係性作りを、とても大事にしています。

この時期、中学生に伝えていることは次の3つです。

「どんなことがあっても、あなたを大事に思う家族がいるし、僕も必ず駆けつけるから。」
「どんな感情が湧いてきても、どんなあなたでも花丸。」
「楽しく、真剣に」

中学生も同じで、言葉だけでなく、体感することが大事です。

小学生の頃から築いてきた信頼関係をベースに、心と楽しく向き合うソーシャルスキルアクティビティもしています。

一人一人と関わりながら、この子達を大切に思う自分の気持ちに触れることができています。

僕はみんなの吊革。揺れた時、掴むことができる、そんな自分でいたいと思います。

子ども達と同じ場所に暮らし、公私混同しまくりです。

でも、これがやりたかった。

これが僕の仏道です。

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