寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

寺子屋大仙寺の基本情報

寺子屋小学部(月曜・金曜)

時間:17:00~18:40

※16:00から寺子屋は開いており、西小学校の子は、帰りに直接来ることもできます。他の学校の子は、17:00までに来てくれたらオッケーです。

月謝:4500円 (月曜・金曜両日参加の場合は7500円)

 

活動内容(例)

よくある質問

Q.小学生は何人ぐらい通っていますか?

月曜日・金曜日、それぞれ15名ほどです。

Q.現在、小学生の募集はありますか?

両日とも、5名ほど受け入れ可能です。

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寺子屋中学部(水曜・金曜) 

時間:水曜日17:00~19:00  金曜日:19:00~21:00

月謝:8000円

 

授業内容(例)

17:00~17:10 サークルタイム

学校のことなど、いろんな話をしながら、心を整えます

17:10~18:00 英語

単語や文法を学びながら、英語力を伸ばします。

18:00~18:10

おやつ

18:10~19:00 マイタイム

一人一人の課題に合わせた学習を進めます。

 

よくある質問

Q.中学生は何人ぐらい通っていますか?

両日とも10名ほどです。

Q.現在、中学生の募集はありますか?

水曜日は数名は受け入れ可能です。金曜日はキャンセル待ちです。

Q.宿題はありますか?

一人一人と相談しながらですが、ほとんどの生徒に宿題はあります。基本的には英語の課題です。

Q.教材はどんなものを使いますか?

基本的には学校の問題集を使います。繰り返しすることが成績を上げる一番の近道です。また、生徒によっては教科書に準拠した問題集を別で購入することもあります。1000円程度です。

Q.マイタイムは何をしていますか?

生徒によって異なります。社会のワークをする子もいますし、数学をしている子もいます。

Q.寺子屋中学部は小学部と違うのですか?

はい。小学部は、学校では体験できないようなワクワクする学びや遊びが中心です。最高の遊び場というイメージです。中学部は、高校進学に向けた塾と考えてください。

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卒業生が、中学生のお悩み相談

【先輩から後輩へ】
僕が寺子屋を始めた理由は、いくつもあるんだけど、寺子屋でやりたいと思うことはそんなに多くない。
僕がやりたいことをする場所ではなく、子どもが育つことが目標なんだから。でも、僕のやりたいと、子どもの育ちの後押しが一致することだってある。
 それは、寺子屋卒業生が、寺子屋に戻ってくることだ。気づけば寺子屋も4年目。中学寺子屋の最初の卒業生は、今春から大学生になる。
今年度は、月曜の寺子屋に高校生になった卒業生がバイトで来てくれている。子ども達と全力で遊び、汗だくになっている彼を見ると、なんとも嬉しい気持ちになる。高校生だけど、漢字は苦手で、小学生に教えてもらっている姿なんて最高にロックだと思う。
そして、今回、バイトの彼以外の卒業生全員が寺子屋に集結する会ができた。
それは、中学生進路相談会だ。
これは、高校生になった卒業生5人が、中学生の聞きたいことに答えていくという企画だ。中学生と卒業生は会ったことがないので、最初は進化ジャンケンでスタート。散々、関わり合う遊びを寺子屋でしてきたあの人たちは、恥ずかしがることもなく、すぐに仲良くなってしまう。
その後は、じっくり中学生の質問に答えていく高校生達。
「私は春から大学生になる。高校は勉強も大変だったけど大変なことが青春だったなって思う」
「文化祭でクラスで出し物をしたりして楽しいよ。」
「俺は中学は全然勉強できなかったけど、消防士になりたいから、今の高校で満足してる」
「勉強は受験前で十分間に合うから、心配いらないよ」
「私は、早く伊賀から出たいから大学進学を考えて進路を選んだし、伊賀にない高校を選んだ。」
真摯で純粋な返答に思わず前のめりになってしまった。そう、これがしたかったんだ。卒業してもいつでも戻ってこれる場所。
そして、この進路相談会のあり方が、教育そのものだと思う。自分達が困っていることに真剣に応えてくれる人がいること。
寺子屋も、そんな場所になってきたなぁ。
ちなみにこの日は、寺子屋は地元テレビの密着取材。ドキュメンタリーになるようです!
 

死の体験旅行

少し前ですが、うちのお寺で「死の体験旅行」を行いました。
死の体験旅行は、病に倒れ、死を迎える主人公に自分自身を重ね合わせながら、人生にとって大切なことを考えるワークショップです。大事なものを取捨選択していくのですが、カードを減らすことが大事というより、手が止まっても良くて、人生にとって真に大切なことに気付けばいいと思うのです。
ワークショップ終了後に、参加者同士で感じたことなどを分かち合う時間があるのですが、毎回、心が震えます。
 初めて出会った人なのに、心の奥に触れるような気がするのです。そして、とてもその人が愛しくなります。幸せになってほしいと思うのです。
僕の人生なんてものは、宇宙の中では点にもならないようなちっぽけなものだと思います。でも、そんな見えない点でもしっかり輝きたいと思う。いや、輝いている自分に気付きたいと思います。
死の体験旅行を通して、相手の存在に触れ、いのちの輝きに触れると、自分もまた共鳴して輝くような感じをもちます。
短い、娑婆での命ですが、残りの人生も自分なりに満足して生きたいです。
やりたくないことはやらない。
僕は今でも、みうらじゅんが師匠ですということで、投稿を終わりにしたいと思います。

高田本山で説法をしました。〜ビールがやめられないという話〜

先日、高田本山で説法をさせていただきました。

その時、話したことを記録しておこうと思います。

テーマは「五戒を守ることができない自分」です。

仏教徒には守るべき戒律があります。不殺生戒、不偸盗戒、不妄語戒、不飲酒戒、不邪淫戒の五つです。

生き物を殺してはいけない。他人のものを盗んではいけない。不純な交遊はしてはいけない。嘘をついてはいけない。お酒を飲んではいけない。

僕がとにかく守れないのは、お酒を飲んではいけないです。夏になると、プシュッとしたくなります。

この五戒を守ることができれば、心身ともに健康になるでしょうし、よりよく生きることができるでしょう。

五戒を守ることは善いことです。

そうとは分かっていても、プシュッとしてしまう僕は宗教的悪といえます。

とはいえ、よく考えてみると、社会で生きるのであれば五戒を守ることができる人はほとんどいないでしょう。

お釈迦様は、社会を捨て出家することで、悟りを得ることができました。

僕たちはお釈迦様ではないですから、同じようなことはできません。

宗教的悪を抱えながら生きていくしかない。整わない日々を送るしかない。

浄土真宗を開かれた親鸞聖人は、五戒を守ることのできない自分と向き合いました。

仏教における善悪は相対するものではなく、善悪一如、善悪は一つのものと考えます。
親鸞聖人は、悪を生きなければいけない自分を、阿弥陀仏に委ねていくことで、悪を悪でなくすことを説いたと僕は受け取っています。

悪である自分を理解すればするほど、そんな自分であっても、一人ぼっちにならない尊さに気づきます。

ありのままの自分を見つめ、あるがままを生きようとすること、そして、それを支えていく縁に満ち溢れていることに気づく。だから力強く前に進むことができる。

阿弥陀仏に委ねるとは、僕は「どんな時も、一人ぼっちにならない」ということだと僕は信じています。

そんな、話をしました。

ものみな金色

生きとし生けるものが、幸せでありますように

 

JICA クロスロードに寺子屋が特集されました

僕たち青年海外協力隊員には機関紙があります。
その名も、クロスロード。
岐路というタイトルがつけられた、JICAの協力隊活動に特化した雑誌です。
 僕もまた、現役隊員時代には励まされ、刺激をもらった大切な媒体です。
光栄なことに、今月号に寺子屋活動を特集いただきました。
多文化界隈では知らない人がいないCINGAの新居さんと、同じ特集記事です。
僕にとっては人生の岐路はまさに協力隊でした。
なんだかとても嬉しい。
だから、みなさん読んでください。
JICAに恩返しをしたい。それもまた、僕の原動力です。
この記事の担当者が、僕の教員時代の同僚(ボリビアOV)の後輩という偶然。
ありがたいです。
 

NPO法人DIFAR 森の音楽祭

「ママ、国際交流って何?」
「こないだ、森の音楽祭行ったでしょう。あれのことだよ。」
JICAの仕事を通して知り合った、ボリビアで環境教育を推進しているNPO法人DIFARさん。
 団体を運営されている瀧本ファミリー。ソウルメイトであり、良き先輩方。
活動の一環で、うちの母の実家がある美杉村で、ボリビア支援につながる森の音楽祭を毎年されています。
僕もJICAブースでワイワイしていました。
さまざまなバックグラウンドのある方々が、歌い、食べ、話し、踊る。
僕がフィリピンにいた頃を思い出します。
日本にいても、国際協力はできます。自分が一歩踏み出せば世界は広がります。



寺子屋卒業生が手伝いに来たよという話

寺子屋卒業生が、お手伝いに来たよという話
寺子屋には、一つの夢がありました。それは、寺子屋卒業生が、寺子屋のスタッフとして戻ってくるということでした。
子どもにとって、歳の近いお兄さんや、お姉さんがいることは、とても心地いいものです。
 4月に、寺子屋中学部を卒業して、高校生になった子がお手伝いに来てくれています。彼女の夢は、幼稚園の先生。子どもが大好きなのが、関わりをみていてもよく分かります。小学生の子ども達も大喜びです。
僕も気づけば40歳となり、子ども達との年齢差は広がるばかりです。気楽に関われるよう努力をしているつもりですが、やっぱり若いスタッフには敵いません。
こうやって卒業生が、スタッフとして寺子屋に帰ってきてくれること、持続可能な寺子屋運営には欠かせないことだと思います。
寺子屋で一度関わった子は、僕にとって大切な家族のような存在です。
人生が揺れた時に、いつでも掴める吊り革として、これからもお寺をじっくり育てていきたいと思います。
いやぁ、うれしかったなぁ。