寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

卒業生が、中学生のお悩み相談

【先輩から後輩へ】 僕が寺子屋を始めた理由は、いくつもあるんだけど、寺子屋でやりたいと思うことはそんなに多くない。 僕がやりたいことをする場所ではなく、子どもが育つことが目標なんだから。でも、僕のやりたいと、子どもの育ちの後押しが一致するこ…

寺子屋大仙寺の基本情報

寺子屋小学部(月曜・金曜) 時間:17:00~18:40 ※16:00から寺子屋は開いており、西小学校の子は、帰りに直接来ることもできます。他の学校の子は、17:00までに来てくれたらオッケーです。 月謝:4500円 (月曜・金曜両日参加の場合は7500円) 活動内容(例)…

死の体験旅行

少し前ですが、うちのお寺で「死の体験旅行」を行いました。 死の体験旅行は、病に倒れ、死を迎える主人公に自分自身を重ね合わせながら、人生にとって大切なことを考えるワークショップです。大事なものを取捨選択していくのですが、カードを減らすことが大…

高田本山で説法をしました。〜ビールがやめられないという話〜

先日、高田本山で説法をさせていただきました。その時、話したことを記録しておこうと思います。テーマは「五戒を守ることができない自分」です。仏教徒には守るべき戒律があります。不殺生戒、不偸盗戒、不妄語戒、不飲酒戒、不邪淫戒の五つです。生き物を…

JICA クロスロードに寺子屋が特集されました

僕たち青年海外協力隊員には機関紙があります。 その名も、クロスロード。 岐路というタイトルがつけられた、JICAの協力隊活動に特化した雑誌です。 僕もまた、現役隊員時代には励まされ、刺激をもらった大切な媒体です。 光栄なことに、今月号に寺子屋活動…

NPO法人DIFAR 森の音楽祭

「ママ、国際交流って何?」 「こないだ、森の音楽祭行ったでしょう。あれのことだよ。」 JICAの仕事を通して知り合った、ボリビアで環境教育を推進しているNPO法人DIFARさん。 団体を運営されている瀧本ファミリー。ソウルメイトであり、良き先輩方。 活動…

寺子屋卒業生が手伝いに来たよという話

寺子屋卒業生が、お手伝いに来たよという話 寺子屋には、一つの夢がありました。それは、寺子屋卒業生が、寺子屋のスタッフとして戻ってくるということでした。 子どもにとって、歳の近いお兄さんや、お姉さんがいることは、とても心地いいものです。 4月に…

寺子屋プロジェクト 俳句編

【7月寺子屋プロジェクト 俳句】 7月は俳句がテーマのプロジェクトでした。 新しいチャレンジをしようと思い、夏井氏を参考に、取り合わせ俳句づくりをしました。 12文字の作文に、季語を付け足すという形です。 出来上がった作品は、どれも入賞するのではな…

妻の両親

妻の実家は、距離にして200mしか離れていません。 小学校も同じ、クラスも同じの我が夫婦です。 週末はだいたい妻の実家。 僕は義父と、お酒を飲み、子ども達はばぁばと遊んでいます。 ばぁば、マリオカートうま! こんな一日が、幸せだと思えること。 有難い

高田本山での説法

先日、高田本山で説法をさせていただきました。 その時、話したことを記録しておこうと思います。 テーマは「五戒を守ることができない自分」です。 仏教徒には守るべき戒律があります。不殺生戒、不偸盗戒、不妄語戒、不飲酒戒、不邪淫戒の五つです。 生き…

大人の背中〜ラッパー僧侶 古溪光大〜

どんな時でも、応援したいと思う人がいることありませんか? あれ、なんなんだろう。 たまにある。そして、そういう人に出会えた時、すごく幸せな気持ちになります。 そんな仲間の1人が、古溪 光大君です。 www.furutanikodai.com 彼は僕と同じお坊さんです…

大仙寺のコンセプト

お寺や寺子屋 人が困っていることを見つけ、人の役に立つこと。それを提供して対価を得る。ビジネスの基本。 でも、ボクはこれを目指していない。役に立つサービスは世の中に溢れ飽和状態。 役に立つではなく、意味のあることを提供するのが、お寺や寺子屋の…

寺子屋の先生になれた

すっかり寺子屋の先生も板についてきた。 真人君と呼ばれることにも。 基本的に、教員時代と授業スタイルも関わり方も変わらない。 ただ、今の自分の方が良い授業をしている自覚がある。子ども理解がより進んでいる。 腕が上がったわけじゃない。 なぜだろう…

コーヒー生活

我が家のコーヒー生活。 友人が働いているショップからのコーヒー豆 これまた別の友人オススメの電動ミル 生活の中にも友人がいる。 幸せだなって思う。 遠く離れても思われ、思われる。 一人ぼっちじゃない。 これがボクの南無阿弥陀仏 淹れ方だけが分から…

子どものことを知ろうとすること

「子どものことはよく分からない。」 いつも心に置いていることです。 あの子は、こうでああでってつい思ってしまうのが、僕ら教師の癖。 「そんなに簡単にわかられてたまるか。」 そんな子どもの声が聞こえてくる気がしている。大人が子どものことを分かる…

尊敬する新聞記者は、あの人

昨年の今日だった。 細々と始めた寺子屋を追ってくれていた記者さんがいた。 インスタグラムにDMが来たんだった。 それからは、子ども達に相談。 「寺子屋に取材が来るんだけど、どうする?」 ここは僕だけの場所ではないから。そう、ここは僕たちの場所。 …

良いお寺の条件

「うちのお寺どうなん?」 大学時代の友人に聞かれました。彼の家のお寺さんに疑問があるようです。 これは考えさせられます。人それぞれだし、必要ないかもしれないし。 僕が思う良いお寺の条件は2つです。 社会奉仕と、明瞭会計であることです。 社会奉仕…

対立と協働

最近のテーマは、対立と協働。 意見が違うのに相手に合わせるのではなく、互いの意見を伝え合う。 両者納得はできなくても、伝えきった実感の先に協働があるのではないか。 鷲田清一さんから学んだこと、国際協力で学んだこと、ワークショップで学んだこと、…

寺子屋の暖簾

寺子屋の暖簾を新しくしました。 寺中 有希さんに描いていただいたイラストがベースです。 有希さんの一周忌には間に合わなかったけど、こうやって子ども達を迎え入れる入口ができて良かった。 我が家には有希さんの足跡がたくさんあり、毎日、手を合わせる…

ぶんと通信のライターをしています

伊賀の文化人を紹介するフリーペーパー。その名も「ぶんと通信」 公益財団法人伊賀文化都市協会が発行しています。 寺子屋に通う保護者の方から声をかけていただいて、ライターとして参加しています。 今回は、リスペクトする先輩の児島さんを取り上げさせて…

読まなきゃいいのにと、妻は言う

人をけなすわけでなく、素朴な疑問 心を穏やかに生きる方法を説くお坊さんはたくさんいる。その中には、他の仕事はしていなくて、専業僧侶の方々もいる。 教員を退職をして半年、僕はお寺にだけいた。 特にすることもなく、掃除をして、本を読んで、時たまか…

寝付けない夜

寺子屋のことを考えていると、寝付けず、この本を再読。 もっと子ども達の学びを整理して、成果物もはっきりさせたいと思う。 何より、自分の経験値に頼りがちな、ここ最近を深く反省。 ここからだ。 ここに集う子達がいるんだから、もっと本気に、もっと集…

プロジェクト学習

寺子屋では、プロジェクト学習を柱においています。 プロジェクト学習というのは、目的意識をもった学びのことです。 例えば、なんとなく書かされる作文だと、書きたいとはなりません。 しかし、本を作るなどの目的があると、意欲も高まり、本を書くために必…

寺子屋の新年度

寺子屋も新年度が始まりました。 6年生が17人も卒業し、人数が少なくなることを危惧してましたが、ありがたいことに、ほぼ満員御礼となりました。 低学年の子達も増えて、なんだかほのぼのしています。 かわいいに尽きる。 小学生の寺子屋で、この時期、話す…

良い人ぶらなくていい

いい人ぶんなくていい。 僧侶のイメージを生きなくていい。 いつも、穏やか。いつも、優しい。正しい行いを生きる。 いやいや、無理です。 優しい時もあるし、ダメダメな時もあるし。 そもそもクレイジー体質 心は空模様 みんなと、なんも変わらない。 ただ…

新しい学校の作り方

「今の学校教育って◯◯で、ダメですよね。」 教師を辞めて、プロジェクト学習を真ん中に置いた児童クラブをしていると話すと、言われることがある言葉です。 僕は、この手の話を聞くと、ムキになって反論したくなります。 現場の先生は奮闘しているし、工夫し…

僧侶として生きるということ

僧侶として生きるということ。 僕が、僧侶を生きると決めたのが3年前。 どんな自分であっても、一人ぼっちにならないことに気づいたからだ。 僕のいのちも、あなたのいのちも、結局はつながっている。僕が欠けても世界は成り立たないし、あなたが欠けても世…

駆け抜けた日々、平和

駆け抜けた新年度 JICAでの平和の種蒔きの活動 寺子屋の新学期 大事にしたことは、楽しいを分かち合うことでした。40歳のおっさんの身体はまだまだ動けます。たくさん走り回った1ヶ月でした。 子どもも大人も、温める言葉を増やすこと。 子どもにはできるの…

お寺でコンサートをしました

5月21日(日)は、お寺でコンサートでした。コロナで中断していたものの、3年ぶりの開催です。 このコンサートは、父や世話人の方々が企画してきたものです。 参加された方は70名ぐらいでした。もちろん参加費は無料です。 つくづく、うちの父親は、素敵な僧…

2022年度寺子屋卒業

寺子屋3期目が終了しました。 19人の小6と、4人の中3が卒業していきました。 ボクはずっとここにいるので、みんなの人生が揺れた時の吊り革です。 一人一人が平和に生き生きと暮らしてほしい。 退職して3年 寺子屋にJICAに、人生は分からないものです。 決し…