小さい頃から絵が苦手でした。近くのお城に写生大会に行って、お城を観ずに、絵が得意な友達の絵を写していたことを覚えています。
うまい、下手って何をするにしても生まれます。スポーツであろうが、歌であろうが、なんでも。
理由は、人と比べてしまうから、比べられてしまうからです。本来、身体を動かすことも、絵を描くことも楽しいことなはずです。
ボクは大人になってから、アーティストの友人ができました。彼女が主催するワークショップにも参加しました。ボクが知っている図工の時間ではありませんでした。
誰とも比べることも比べられることもなく、自分の感性を開放していく時間。とても楽しかったことを覚えています。
アートは、自分のものの見方を変化させること。アーティストの友人に教えてもらったことです。
「りんごを描きましょう」と言われると、赤いりんごを描く人が多いかもしれません。でも、別に青りんごでも、りんごを食べているところでもいいわけです。
赤いりんごという固定概念を崩していくこと。それがアートなのだと思います。
そう考えると、上手だとか下手だとかに囚われずに思いっきりチャレンジしても良いと思うのです。
技術的な指導であれば、寺子屋ですることはできませんが、アート思考を探究することはできます。だって、寺子屋大仙寺は探究学習の場だからです。
そんなこんなで始まったアートプロジェクト。
「りんごを描こう」
「麺や大仙寺 新作メニュー作り」
この二つに取り組んでいきます。これは尊敬する図工教師である、奈良女子大学附属小学校の服部先生の実践を元に少しアレンジさせていただきました。