5月26日(土)に死の体験旅行ワークショップを開催しました。
物語の主人公の話に合わせて、自分の大切なものを死に近づくにつれて、少しずつ取捨選択していくというワークショップです。
元々は、欧米のホスピスで医療者が患者の気持ちを理解するために開発されました。
それを日本の僧侶、浦上哲也さんが医師などと共に、一般向けに開発したものです。
浦上さんが取材を受けた時の動画があります。こちらでワークショップの概要がわかると思います。
このワークショップですが、現在は全国の僧侶でトレーニングを受けたものだけが扱えることになっています。ボクも去年トレーニングを受けました。
ボクがこのワークショップを自分でも扱いたいと思ったのは、参加した時の衝撃でした。
数年前、身近な人の死などがあり、死について考えることが多い時期があります。その時に、池袋のお寺で行われていたワークショップに参加しました。
初めて死についてオープンに考え、分かち合える場でした。ボクにとっては、自分の家族がとにかく大切な存在であることに気付かされました。
ワークショップ後帰宅し、家族に日頃の感謝をしっかりと伝えようと思えました。
いつも当たり前にある大切なことは永遠ではないこと。いつか離れないといけない日があること。そんなことを感じました。確かに、だからっていって生き方も生活も変わったことはないですけど、こんな大切なことが身近にあることは自分に勇気をくれています。
このワークショップを広げたい。そう思い伊賀の地でも開催することにしました。
今回は定員は6名。告知から一日ですぐに埋まりました。最終的には7名で行いました。
ドキドキの中でしたが、とても温かく力強い時間になりました。
一人一人が自分としっかり向き合っている姿をしっかりと感じました。
みんなで感じたことを分かち合う時間も、受けとめ合い、認め合う素敵な時間になりました。
「ワークショップが深い瞑想のような時間に感じました。」
そうおっしゃる参加者の方もいました。
こうやって、お寺が今生きている人の人生を後押しできるような時間になれば良いなと思います。
次回は、6月26日(土)19:00からです。伊賀は大阪からも奈良からも近いので、いろんな人が参加してくれるといいな。