寺子屋では、プロジェクト学習を柱においています。
プロジェクト学習というのは、目的意識をもった学びのことです。
例えば、なんとなく書かされる作文だと、書きたいとはなりません。
しかし、本を作るなどの目的があると、意欲も高まり、本を書くために必要な学びが自然に生まれます。
やらされる学びではなく、自らが主役になる学び方です。
4月の寺子屋プロジェクトは、○○図鑑づくりです。
好きなキャラクター、はまっていること、ゲーム、漫画など、自分が好きなことを題材に世界で一つしかない図鑑を作ります。
この時に大事なのは、何回も作ることができる環境です。子ども達は、繰り返していく中で、試行錯誤をし、自分なりに満足できるものを作っていきます。
僕がこのプロジェクト支援で意識しているのは、見映え主義にならないようにすることです。指導者として、見映えの良さを気にすると、人と比べることを子ども達に強いることになります。
学びは本来、人と比べるものでは無く、自分の満足が基準であるものです。
満足は没頭があるからこそ、生まれます。
自分の好きに囲まれながら、文章を書いていく作業。
子どもの姿を見ていて、うっとりしてしまいました。
図鑑を作るプロジェクトの中には、たくさんの言葉の学びが散りばめられています。
こういった学びのtipsを、系統立てたり、分析したり、大人の文脈にしないようにしたいと僕は思うのです。
子どもは、子どもの時間で育つ
寺子屋は今日も、ぼちぼちやっています。