寺子屋 大仙寺の日々是好日

三重県伊賀にあるお寺。大仙寺の寺子屋ブログです。探究型の寺子屋です。HP → https://www.iga-daisenji.org/

夏の寺子屋2日目

 

「おはよう!!!」

元気な声で、朝から子ども達がやってきます。入り口は友達が作ってくれた暖簾です。

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ありがとう、たっちゃん夫婦。近所の床屋さんです。そして檀家さんです。いろんな人の応援があって今があるんだよなぁ。

2日目となると、子ども達の関係性もとてもスムーズになっています。ほんと、子ども達って力がある。「あのねー、仲良くなったんだよ。」と一年生。たった、これだけの時間でも成長している。子ども達が成長しやすい環境さえあれば、子ども達は生き生き育つ。

 

境内でかくれんぼをしました。朝は子ども達の心の距離が遠いから、チューニングを合わせるのに遊ぶのが一番です。

自立学習であるマイタイムでは、夏休みの宿題をしたり、プリントしたり、漢字アートしたり、作家したり、自分で計画して集中しています。

ここは、やりたいことがもっと増えていくような大人の働きかけ、またはオンライン教材を使ってもいいかなと思います。

 

タブレットはなかなか高額なので、クラウドファンディングも視野にいれてもいいかもしれません。なかなか重い腰が上がらないなぁクラファンは。

 

作家では今日もどんどん書き進めます。これはもう、止まらないやつですね。子どもの創造力すごい。

 

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子どもの作品は上二つは1年生。ツペラツペラさんの作品を参考に翻作しています。

下は四年生。完全オリジナル。発想がもうすごいなぁ。

 

明日もどんな作品にあえるかなぁ。楽しみです。

 

夏の寺子屋スタート

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夏の寺子屋スタート!!

 

ついにスタートしました夏の寺子屋。住んでいる場所も学校も学年も違う子どもたちが共に学び合う。もう、初日から子どもの良さ全開です!!

 

全ての子どもに力がある。これはボク自身、いろんな経験をしてきて確信していることです。そして、その良さが発揮しやすい環境を作るのが教育者の仕事だと思います。

 

まずは、安心・安全に過ごせる場所であることを実感することです。それにはみんなで笑うこと、思わず一緒に喜んでしまうような場を作ることが大事だと思います。

今日はパタパタをしました。みんなで円になって、順番に手を叩きタイムを縮めていくアクティビティです。風越学園のKAIさんのこれに詳しく載っています。

 風越学園はこちら↓

kazakoshi.ed.jp

「寝っ転がった方がいいんじゃない?」

「隣見ながらやろうよ」

少しずつこうやってチームになっていきます。いや、仲良くなっていきます。今日は、漢字アートに取り組んでみました。これは、寺子屋のアドバイザーをしていただいている千葉大学の首藤せんせいから学んだものです。

 

苦手な漢字を選び、それをアートにしていく。子どもの苦手っていうのはテストでの嫌な経験からきているのかもしれません。でも、漢字って本来そうじゃない。身近にあって便利なもの。敵になるものじゃないのです。仲良くなったほうがいい。そういう願いを込めています。

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おやつは冷凍ゼリーです。これ美味しい!!ホッとします。お寺の階段で食べました。

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そして、いよいよ本作り開始。作家の時間です。初めて自由に物語を書いたりする子もいました。短いとか長いとか、どんなジャンルだとか、今はそこは考えません。まずは、書くことを決めること、書くこと。質より量です。子どもはどんどん書いていきます。

子どもたちにとっては初めての作品です。大切な作品です。

 

そんなこんなで1日目終了です。

夏の寺小屋〜作家の時間〜

夏の寺小屋で行う、本作りプロジェクト『作家の時間』の準備を進めている。

 

作家の時間は、本を作る活動を通して、書くことが好きになる、書き続けてしまう学習だ。プロジェクト学習ともよばれる。

 

ボク自身、この実践は教員時代から長くしている。しかし、今は寺小屋といういわば、学校以上に自由な空間である。これを生かさない手はない。本作りで陥りがちなのが、ごっこ遊びになってしまうこと。これだと、子どもの学びと現実の世界がつながらない。

 

自分たちの学びが、実際の社会の中で役に立つ経験。これがプロジェクト学習の醍醐味だと思う。そこで、今回の本作りのラストにはkindle電子書籍にして出版しようと考えている。

 

最低価格は99円から設定されるようだ。これも子どもたちと相談しようと思う。

学校の良さもあれば、学校外の良さもある。学校外の良さは、より自由に学びを広げられること。これを存分に活かそうと思っている。

 

 

ボクが教育者として大切にしていること

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冒険教育を推進するプロジェクトアドベンチャージャパンの寺中 有希さんに描いていただいた、居ドコロ新聞が届きました。

www.pajapan.com

Yukiさんに、1時間、いろいろインタビューをしてもらい、それをもとにYukiさんが新聞にするというもの。もう、すげーよかった。

良質な自己理解の時間だけでなく、こうやってかわいい新聞になると嬉しい。言葉だけでなく絵というのがほんと好き。


言葉だけじゃ漏れることいっぱいあるから。そうか、ボクはスキナコトを一生懸命している姿が好きなんだな。

 

Yukiさんは、旦那さんと共に、『まんぷく食堂』という「私自身の表現に触れる」道具や遊びと学びの場を創る活動をされています。

mampuku-shokudo.amebaownd.com

もう、これからがスーパー楽しみです。お寺ともつながって行けたらうれしいな!!!

いけてる大人と子どもどんどんつなげていきます。大人の背中で子どもは育つ!

 

Yukiさん、まんぷく食堂さんありがとうございました!

#居ドコロ新聞 #まんぷく食堂

お寺であそぼう 寺リンピック開催しました!

寺リンピックを開催しました。

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2歳の子から小学校6年生まで、10人の子ども達と楽しく過ごしました。終わった今の気持ちは、清々しく、とてもうれしい気持ちです。それは、やっぱり子ども達が、目一杯楽しんでいる姿があったからです。楽しいがあるから、心は軽やかになるし、つながりも生まれます。

 

短い時間だったけど、子ども達、一人ひとりの良さがどんどん伝わってきて、一人感動していました。そして、成長もしっかり見られました。

 

最初は、緊張して正座していた子ども達も、いつの間にか、お寺を新しい遊び場にしていました。初めて会った友達と関わっている姿もありました。

 

緊張から始まった時間も、自分たちの力で、温かく楽しい時間に変えていける。子どもって力があるなぁと思います。

 

今回のプログラムはこちら

 

1、朝のサークル

2、寺リンピック

3、終わりの会

4、かき氷づくり

 

朝のサークルは、自己紹介、アイスブレイク、読み聞かせです。

意識したのは、思わず笑ってしまうこと、自然と人とつながることです。最初の時間、大切。

サークルになって座るのは場を温めます。みんなの顔が一人一人見えるし、なんだかホッコリする。

 

アイスブレイクは、キャッチとじゃんけんチャンピオン

 

キャッチでは、「見つめて見つめて、キャッツアイ!」という謎のかけ声も生まれました。キャッチは、心理的なハードルも低く、笑いも生まれるスーパーなアイスブレイクです。大好きです。じゃんけんチャンピオンでは、自然と小さい子も大きな子も混ざっていて、素敵でした。

 

対話型読み聞かせは、大好きな絵本「こんもり君」にしました。思わず笑っちゃう。一緒に笑うって大事!「次どうなる?」と想像しながら読むと、物語の世界に入っていきます。

こんもりくん

こんもりくん

 

 少し心があたたまったところで、寺リンピックスタート!!

 

・宝探し

・かくれんぼ

・わなげ競争

 

宝探しは、境内に隠された50個の宝を3分間で全員で見つけ切るというものです。

子ども達、すごい・・・見つける能力すごいな。なんとかみんなで見つけきりました。51個だったのは、ご愛敬

 

かくれんぼは、僕対みんなです。僕が3分で見つけ切ったら僕の勝ち。正直いうと、そんなに隠れれないと思っていました・・・

結果は、惨敗。うますぎる。隠れるのうまいなーー。

 

わなげ競争は、走っていってわなげをするというもの。お菓子を的にしてわなげしました!!取ったものは、すぐ食べます。そりゃそうだよね。

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最後は、本堂で合掌礼拝。6年生の子が鐘を鳴らし、4年生の子が合掌礼拝してくれました。

 

かき氷をみんなで作って、自然と解散

 

うちの子ども達は、もっと宝探ししたかったみたいで、そのあと、1時間宝探ししていましたwww

 

「楽しかったーー」の声。すごくうれしいです。楽しいと心が柔らかくなり、人と人のつながりが生まれます。こうやって集まってくれたみんなに、感謝です。

 

次は、いよいよ学びの寺子屋のスタートです。しっかり準備をして、学ぶことにワクワクできる場を作るぞー。

 

 

 

 

 

 

書くことの学習支援

「書くことの学習指導は、よい作品を生み出すためにするのではなくて、書き手の育ちを助けるためにするのである。」

歳の離れた友人でもある千葉大学名誉教授の首藤 久義さんの著作『書くことの学習指導』の一節。

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ボクは首藤さんと出会う前に、「作家の時間」という学び方にであっていた。本を作るという活動だ。ボクの国語の書く授業は、作家の時間が中心だった。そこでも、中心に置いたのは、書くことに夢中になる姿だ。

 

当然、子どもの学習経験や個人の差はあるもの。それを無理に揃えるのではなく、一人一人に合わせて、目標を共に設定し、自ら学ぶことに徹底的にこだわってきた。

 

本作りにしたって、出来栄えは当然違う。教師がテコ入れしたり、同じような文章を書かせるようなワークシートなどで誘導すれば、同じようなものができるかもしれない。しかし、そこには子どもの達成感や、創造性などといったものが失われてしまう。

 

これは、好きなようにさせるということでは決してない。一人一人が少し頑張って取り組めるように支援していくのだ。

 

「育つのは子ども」

 

この本を再読しながら、そんなことを思う。

子どもが書いた作品は、どんなものであっても、比べるのではなく、その子の大切な作品として、大切に扱うこと。そんな大人でありたい。

そして、最後に。うれしいことに、首藤先生には寺子屋のアドバイザーを快諾していただきました。また、一緒に実践を考えられるのがうれしいです。

体験しながら学ぶ

体験しなから学ぶ

 

あんなにたくさん覚えたことって、ほんときれいさっぱりなくなります。脳の片隅にあるのだろうか、、、

 

反対に忘れられない一場面だってあります。昔、温厚な友達と海鮮丼を食べていて、トイレの間に彼のボタンエビを食べといてあげたら、めっちゃキレられたこととか、忘れられません。エビには気をつけましょう。

 

子どもも同じです。ということで体積の学習で、1立方メートルをグループで作ったことを書きます。

 

図形って苦手な子が多いです。なぜって、なかなかイメージしにくいからなんです。なので新聞紙で1立法メートルを作ってみました。

 

用意するもの

1m定規   新聞紙大量  テープ

 

結果、、、、大苦戦  笑

 

新聞紙をななめに巻いても90cmぐらいしかならない。子どもは真面目だからなんとか100cmにしようと奮闘します。

 

とはいえ、途中でだいたいでいいねって話で、完成しました。

 

割と根気のいる作業でしたが、なんだか達成感。

 

算数では、何かを作ることを大事にしています。作りながら、意味を理解していく。体験から学んだことは、知識として身になっていきますね。

 

算数楽しく ハンズオン・マス (坪田式算数授業シリーズ)

算数楽しく ハンズオン・マス (坪田式算数授業シリーズ)

 

遊んでいるように学びたいって思います。だから、いいなって思うものはまず取り入れてみます。やってるうちに自分流になっていくって思っています。