昨年の今日だった。
細々と始めた寺子屋を追ってくれていた記者さんがいた。
インスタグラムにDMが来たんだった。
それからは、子ども達に相談。
「寺子屋に取材が来るんだけど、どうする?」
ここは僕だけの場所ではないから。そう、ここは僕たちの場所。
案の定、子ども達はのりのり。僕だってのりのりだ。
この記事は、僕を取り上げてくれたんだけど、地域版には子ども達をたっぷり取り上げた記事が掲載された。
あれから一年が経った。
子ども達は成長しているし、彼ら自身も成長を実感していることだろう。
寺子屋だって気づけば70人が通い、成長している。
じゃあ、僕はどうか?
JICAに勤務が始まったり、地域紙のライターになったりと、環境は確かに変わった。
でも、自分が成長しているかどうかは怪しい。
寺子屋にしても、次の夢を描いているのに動こうともしない。現状維持に埋没している自分。
次の夢は、「子ども達が作る子ども食堂」
大人が支援することもいいと思う。否定していない。
だけど、僕は自分達の場は自分達で作る方に魅力を感じる。
でも、一歩が踏み出せない。
地域を巻き込んだ子ども食堂となると、自分一人でやりきれないことが明確だから。だって、いくら子どもが主体といっても、その環境を整えることは大人の役目だからだ。
数週間前には、地域商社を立ち上げた先輩に、昨夜は地域でたこ焼きを焼く先輩に話した。
二人ともしっかり聞いてくれた。そして、面白がってくれる。
世界は僕が思っている以上に優しいのかもしれない。
仲間づくりが苦手な自分。
殻を破るのは今かもしれないと思った。
頼る先を増やす。
「人の心は他者に守ってもらうもの。」
この言葉が僕を後押ししてくれている・・・気がする。